歴史研究部 広島への夏合宿(※3日目を更新しました)

2023.07.30

クラブTOPICS歴史研究

 歴史研究部では7月30日(日)より、2泊3日で広島を訪れています。中学生26名・高校生5名の計31名が参加する今回の合宿では、生徒たちが自分で決めた場所に足を運び、現地の歴史に触れ、学んでいきます。

【1日目:出発、平和記念資料館、原爆ドーム、広島城】
 朝は8:30に東京駅に集合。新幹線に乗り込み、お昼過ぎには広島に到着しました。

 ホテルに荷物を預けたら、すぐに平和記念公園へ。被爆資料や遺品、証言などが展示されている平和記念資料館を見学しました。

 今年5月に開催されたG7広島サミットで各国首脳が献花を執り行った原爆死没者慰霊碑で、平和の大切さを胸に刻みます。

 続いて徒歩で移動し、広島城へ。炎天下でも京華生は元気です。戦国時代に毛利輝元が築城を命じ、日清戦争時には大本営が置かれ明治天皇が滞在し、第二次世界大戦で原爆により壊滅した後に復元された歴史に触れました。

 夜はホテルの会議室でミーティングを実施し、翌日の呉への訪問に向けて準備をしました。明日も全員が元気に史跡を訪れることができるよう、しっかり休息をとります。
 以下、現部長のコメントです。
 原爆・平和資料館について「78年前の8月6日の広島で14万人という多くの命が無差別に奪われたことについて悲惨な出来事であると実感しました。また、終戦後広島市民はこの苦境からどのように立ち上がっていったのか感じ取ることができました。また、今ロシアとウクライナが戦争中ですが核兵器の使用は決してあってはならないと思いました。」
 広島城について「広島城がどのような歴史を辿っていったのかを理解することができました。広島城の高いところから見る景色は非常に良いものなので是非来てみると良いでしょう」

【2日目:大和ミュージアム、てつのくじら館、入船山記念館】
 2日目は朝から電車で呉に移動。史上最大の戦艦 大和が建造された当地では、まず大和ミュージアム(呉海事歴史科学館)へ。明治以降の呉における造船などの歴史に触れました。10分の1サイズの戦艦 大和の模型(全長26.3m)に生徒は大興奮!

 博物館を出たところで、呉市長さんにお目にかかりました。市長さんは、呉が戦前・戦中・戦後の日本の技術を支えてきたこと等をお話しくださいました。

 次はすぐ隣のてつのくじら館を訪問。史料館として移転された本物の潜水艦の中に入り、海上自衛隊の潜水艦と掃海に関する展示を見学しました。

 今度は港を歩いて入船山記念館を訪問。洋館部と和館部からなる旧呉鎮守府司令長官官舎では、ステンドグラスや金唐(きんから)紙の壁面、木造平屋の造りをじっくりと見て回りました。

 本日2日目も、歴史に浸る一日でした。明日の最終日は、世界遺産 厳島神社を訪れる予定です。
 以下、新部長のコメントです。
 「本日は広島から電車で移動し、造船の町「呉」に行きました。呉では1/10もの大きさを誇る大和の模型がある「大和ミュージアム」や実物の潜水艦を見学できる「てつのくじら館」、呉鎮守府司令長官官舎や旧東郷邸のある「入船山記念館」を訪れました。呉は明治時代から太平洋戦争まで、世界三大海軍の一つとも言われた帝国海軍を支える存在として、戦後は日本の経済成長を支える存在として古くから日本と共に成長してきました。本日の活動では呉の歴史やその存在意義を感じる事が出来ました。また、夕飯は斑となってそれぞれが選んだお店で食事をしました。普段あまり接する事がない人とも会話などを通じて関係を深めることができたと思います。」

【3日目(最終日):予定変更 宇品波止場公園、帰着】
 いよいよ広島での夏合宿も最終日。世界遺産 厳島神社への巡検を楽しみにしていたのですが、倒木事故のため鉄道が運休になってしまいました。そこで、宇品波止場公園への巡検に急遽予定を変更しました。
 かつて陸軍船舶司令部がおかれた宇品港は、日清・日露・日中戦争、第二次世界大戦において、日本軍の一大輸送基地でした(第48回大佛次郎賞受賞 堀川惠子『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』講談社2021年より)。ここでは、かつて多くの兵士たちが海外の戦地に旅立ち、生きて・負傷して・無言で帰国したことを示す鉄道の記念碑や桟橋跡を見て回りました。

 旧広島水上警察署(旧広島港湾事務所)は木造の被爆建造物です。観光地の中心から離れたこの宇品で、生徒たちはなぜ広島が原爆の投下地に選ばれたのか考えを巡らせ、当時に思いを馳せました。

 帰りの路面電車は「カープ電車」に乗車。選手の声で流れる車内放送を聞きながら、広島を満喫して最後の行程を終えました。

 最終日はハプニングに見舞われましたが、昼過ぎには新幹線で広島を発ち、楽しい思い出と素敵なお土産を手にして東京に帰着。3日間の歴史の旅は、あっという間に過ぎていきました。部員一同、これからは10月の京華祭(文化祭)展示・報告に向けて準備を進めます。
 以下、新副部長のコメントです。「本日は厳島神社に行く予定でしたが、電車が倒木の影響により止まっておりそのため広島駅から路面電車に乗って旧陸軍桟橋跡に急遽行くことになりました。此処は旧陸軍が日清戦争から太平洋戦争にかけて海外に兵隊を派遣する時の港になっていた場所でした。スマホを無くした生徒がいたり電車が止まっていたりと少し慌ただしくなり、予定とは違いましたが良い合宿が出来たと思います」

お電話でのお問合せ

03-3946-4451

WEBサイトから

資料請求・お問合せ