歴史研究部 冬休み活動報告:横浜巡検

2024.12.29

クラブTOPICS歴史研究

 歴史研究部では、12月26日(木)に横浜への巡検を行いました。

 この巡検は、11月に行われた巡検プレゼン大会で部員たちの支持を最も集めた案として実施されたものです(前回のブログ記事を参照)。

 当日、参加した部員たちは3つの班に分かれ、以下の場所を見学しました。

 ① 横浜開港資料館(館内は撮影禁止)

 横浜開港記念館は、かつて黒船で来航したペリーが上陸した地点に建てられており、隣の開港広場には「日米和親条約締結の碑」も建てられています。

 常設展では、幕末の開国から明治維新による文明開化の時代にいたるまで、当時の横浜がどのように変化していったのかを示すさまざまな資料を見ることができました。また一部の部員たちは閲覧室を見学し、貴重な史料にも触れてみました。

② 日本新聞博物館

 横浜は、日本で初めての日刊新聞『横浜毎日新聞』が創刊された地であり、この日本新聞博物館では江戸時代末期から現代にいたるまでの新聞に関するさまざまな資料を見学することができました。

 また、一部の部員たちは元新聞記者の講師によるプログラムに参加し、新聞の作られ方や効率的な読み方、さらには新聞社の裏話などを知ることができ、部員たちも興味深く話を聞いていました。

実際の新聞を手にしてプログラムを聞く部員たち

③ 横浜税関資料室

 横浜三塔の1つに数えられる横浜税関(クイーン)は、1859年の開港と同時に設置された神奈川運上所を前身とする組織で、まさに貿易港・横浜を守ってきた存在を言えます。

 ※ 横浜三塔の残りは、神奈川県庁(キング)と横浜市開港記念会館(ジャック)です。

 館内では、税関の歴史だけでなく、現在の税関の業務に関わる展示(偽ブランド商品や麻薬や拳銃の密輸の手口など)もあり、貿易の最前線で戦う人たちの苦労を垣間見ることができました。

 その他、班によっては余った時間を利用して、大さん橋国際客船ターミナルや横浜都市発展記念館を見学しました。

 今回の巡検では、開国から明治維新を通じて国際港としての存在感を発揮する一方、関東大震災や太平洋戦争による空襲、さらには戦後のGHQによる接収といった苦難の時期を耐え、再び魅力あるまちづくりを進めていく、そんな波乱万丈な「横浜」の歴史について学ぶことができました。部員たちも「都市の歴史」が持つ面白さを感じてくれたと思います。

 なお、今回の横浜の歴史については『カラー版 横浜 交流と発展のまちガイド』(南 学編著、岩波ジュニア新書、2004)を参照させていただきました。

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