歴史研究部 千葉県 加曽利貝塚への巡検
2024.02.20
クラブTOPICS歴史研究
歴史研究部では2月20日(火)に、千葉県の加曽利(かそり)貝塚と千葉城へ巡検に行ってきました。「戦国時代や近現代関係の史跡巡検が多い」「普段あまり接しない時代にも触れたい」そんな思いを口にした生徒たちが、今回の加曽利貝塚への巡検を企画しました。
加曽利の地に貝塚が形成されたのは、今から約5000年前の縄文時代中期。それぞれ直径約140mと190mの貝塚などを、ボランティアガイドの方々に案内していただきました。
博物館見学に続いて火おこし体験。21世紀の京華生は縄文人に追いつけたのでしょうか?
学んだことや感じたことを記入する巡検のしおり。こちらも生徒たちが用意しました。
午後には生徒たちの希望で、千葉城まで足を伸ばしました。城がおかれている場所の地形が猪の鼻の形に似ているため、亥鼻城(いのはなじょう)とも呼ばれています(亥=猪)。
現在千葉城がある場所は、平安時代の千葉氏の当主 千葉常重(つねしげ)が館を構えた場所と言われています。その後約330年間、この地は千葉氏の本拠地でしたが、1455年(康正元年)に一族の馬加康胤(まくわりやすたね)や原胤房(たねふさ)らに攻められ、当主の家系は滅亡してしまいました。
模擬天守は1967年に建造されたものですが、付近では戦国時代の土塁や空堀を見ることができます。やはり、みんな戦国時代のお城や武将、合戦が大好きなのでしょう。
先史から戦国の歴史を見て、触って、体験する一日でした。今後も歴史研究部では部員たちと話し合いながら、自分達の興味関心があることに取り組んでいきます。
以下、中学2年生からのコメントです。
中学2年生「今回は、過去の巡検と比べて縄文遺跡という珍しい巡検先でした。アクセスもよく、職員の方々も丁寧に接してくださり、非常に楽しめました。土塁のような土の盛られた貝塚の発掘についても教わり、新しい知識が学べました。また、最後には千葉城(亥鼻城)の博物館や土塁、整備にも立ち会えて満足のいく巡検でした。」