歴史研究部 松本・長野への夏合宿(※2日目・3日目を更新しました)

2024.07.29

クラブTOPICS歴史研究

 歴史研究部では、7月29日(月)より、2泊3日で長野県(松本・長野)を訪れています。中学生20名・高校生3名の計23名が参加する今回の合宿も、昨年と同様に部員たちが自分で決めた場所に足を運び、現地の歴史や伝統を学んできます。

【3日目(最終日):善光寺、帰着】

 最終日は長野に移動し、歴史ある門前町として有名な善光寺を見学しました。

 牛に引かれて……というわけにはいかず、電車に揺られて善光寺に着いた私たちを待っていたのは、巨大な山門でした。その大きさに思わず部員たちも圧倒されていました。

 山門をくぐると、いよいよ本堂です。

 この日、本堂では盂蘭盆会が開かれており、品川弥二郎の掛け軸が飾られていました。職員の解説では、善光寺は天台宗と浄土宗の両宗派によって運営されており、かつて宗派間で争いが生じた際、仲裁に入ったのが品川弥二郎だったそうです。そのため、浄土宗(大本願)の盂蘭盆会では、品川弥二郎の掛け軸を飾っているとのことでした。

 ご存じの通り、本校の「京華」という校名を名付けたのも品川弥二郎です。偶然ではありましたが、思わぬ縁を感じることができました。

 その他、経堂や史料館(忠霊殿)も見学でき、部員たちは各種の展示を見ながら、昔の人たちがどのような思いで善光寺に参拝していたのかを感じることができたと思います。

 善光寺の歴史を余すところなく堪能した後、夕方には新幹線で長野を発ち、楽しい思い出と素敵なお土産を手にして東京に帰着しました。幸いにも大きなトラブルや事故もなく、3日間の楽しい歴史の旅を過ごせました。今後は、この合宿の経験を踏まえ、10月の京華祭の展示・発表に向けた準備を進めていきます。

【2日目:諏訪大社下社秋宮(午前)、諏訪高島城(午後)】

 本日の天候は曇りでしたが、おかげで気温はそれほど上がらず、部員たちにとっては恵みの曇りとなりました。

 さて、午前中に部員たちが訪れたのは諏訪大社下社秋宮です。6年に1度の「御柱祭」で有名な諏訪大社ですが、下社秋宮は本殿を持たず、自然そのものを御神体としているのが特徴です。

 正面の神楽殿には、巨大なしめ縄が飾られており、部員たちも圧倒されていました。

 また宝物殿の展示や御柱を見ながら、この地域において諏訪大社が果たしてきた歴史的な役割に思いを馳せることができました。

 その後、上諏訪に移動し、各班に分かれて昼食をとりました。多くの班が、この地域の名産である「そば」を堪能したようです。

 お腹も満たし、午後に向かったのは諏訪高島城です。完成当時は城の周囲は湖水と湿地に囲まれ、あたかも諏訪湖に浮かぶようであったことから「諏訪の浮城」と呼ばれていました(現在の天守閣は1970年に復興されたもの)。

 天守閣の眺めは素晴らしく、風もよく通るため、歩き疲れた部員たちはここで一休憩していました。また城内には、この地を治めた高島藩主・諏訪氏に関する資料が展示されており、部員たちも楽しそうに見ていました。

 楽しかった夏合宿も、明日が最終日です。3日目は長野に移動し、善光寺を見学する予定です。今日もしっかり体を休めて、万全の状態で最終日を迎えたいと思います。

【1日目:出発、松本城、松本市立博物館】

 本日の松本市の最高気温は36度。熱中症対策を行いながら、向かったのは「松本城」です。

 現存する天守閣建築では、日本最古のものとして国宝に指定されている城です。関ヶ原の戦い以前に造られた城であるため、各階には「鉄砲狭間」「石落」などの実戦型の仕掛けが備わっており、部員たちも興味深く見ていました。

 最上階の天守閣までの階段は非常に急なため、部員たちも悪戦苦闘しながら登っていましたが、そこからの眺めは松本市を一望できる、まさに「絶景」でした。皆さんも、松本城を訪れた際は、頑張って天守閣を目指してみて下さい。

 続いて徒歩で移動し、松本市立博物館へ。2023(令和5)年10月に移転新築された博物館で、非常にお洒落な建物でした。

 この博物館では、松本の歴史・伝統、さらには自然の分野に関する展示が数多く用意されており、部員たちは自分が関心を持っているエリアの展示をそれぞれ見ていきました。

 夜はホテルで夕食をとった後にミーティングを行い、翌日の諏訪大社・高島城への訪問に向けて準備をしました。明日も全員が元気に史跡を訪れることができるよう、しっかり休息をとります。

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